2026年7月14日、令和8年7月場所(名古屋場所)は3日目を迎えた。横綱・大の里が隆の勝を押し出して初日からの連敗を止め、この場所初めての白星を挙げた。一方、東前頭筆頭・藤ノ川は横綱・豊昇龍を突き落としで破り、前日の大の里に続いて2日連続の金星。綱取りに挑む大関・霧島は3連勝で無傷を守った。3日目の注目の一番を振り返る。


前頭陣

阿武剋(東前頭15枚目・0勝3敗)

相手は朝紅龍、決まり手は寄り切りで黒星、3連敗となった。一向に元気がない。かつての怪物も、元気がないと寂しくなってしまう。未完の大器としての、水戸龍を重ねてしまう。

阿炎(西前頭12枚目・2勝1敗)

相手は尊富士、決まり手は押し倒しで白星。この地位でもたまに変化をするからこわい。星を拾いに行くような勘定でもないだろうに、なにかあったのか。

若ノ勝(東前頭11枚目・3勝0敗)

相手は朝白龍、決まり手は送り出しで白星、初日から3連勝とした。今日も師匠を彷彿とされる押し相撲、電車道だった。師匠は身体全身で押していたのに対し、腕が伸びているところが差異。将来が楽しみです。

藤凌駕(東前頭9枚目・2勝1敗)

相手は元大関・朝乃山、決まり手は押し倒しで白星。朝乃山の強烈な右が入ってしまったが、なんとか動いて勝ち切った。大きな自信になるはず!朝乃山は自分の有利になっても勝ちきれない、苦しい時期に入ってきたか。

琴栄峰(東前頭7枚目・2勝1敗)

相手は若元春、決まり手は寄り切りで白星。今日も実力者相手に勝利。相手のわきが甘かったのもあるが、完全に差し勝って速攻相撲!こちらも将来が楽しみ。

藤ノ川(東前頭筆頭・3勝0敗)

相手は横綱・豊昇龍、決まり手は突き落としで白星。立ち合いの強烈なかち上げで土俵際まで追い詰められたが、右足で残して体を開き、逆転で突き落とした。前日の大の里に続き、2日連続の金星。2日連続とはびっくり!大きくない中、ここまで上位に入っても勝ち星を拾うとは。勝負に勝って相撲は自分のものと言えなかったが、勝ちは勝ち。番狂わせの演者!大関以下との戦いにも注目が入るね。


関脇陣

熱海富士(東関脇・3勝0敗)

相手は王鵬、決まり手は上手出し投げで白星、3連勝。あたりからわきが甘く、簡単にもろ差しを許してしまうのが良くなかったと思うが、それでも勝ち切るのがすごい。相撲勘も冴えて順調。近いうちに大関になると、そう思える一番。

安青錦(西関脇・3勝0敗)

相手は伯乃富士、決まり手は寄り切りで白星、初日から3連勝。最高の3連勝スタート!低さが目立った。一度くっついたら離さないしつこさ、さすがの一番。内容も戻ってきて、この調子でいってほしい!さすれば大関復帰もすぐ見えるのでは。


大関・横綱

霧島(東大関・3勝0敗)

相手は豪ノ山、決まり手は押し出しで白星、3連勝。本日も状態は万全。ベテランの域につま先だけ差し掛かっている中、心技体と充実。優勝候補が勝ってほっとしています。

大の里(横綱・1勝2敗)

相手は隆の勝、決まり手は押し出しで白星。初日からの連敗を止め、この場所初めての白星を挙げた。とにかく初白星で一安心!取りにくい相手ではなかったはずだが、万全に勝てたことがなにより。ほぼ体躯で持って行ったなぁ。相撲勘はまだ見えないが、勝てて安心だ。


トリコレ展望

3日目終了時点で横綱・大関陣のうち無傷を守るのは霧島のみとなり、綱取りへ向けて着実に星を重ねている。一方で藤ノ川が2日連続で横綱から金星を挙げたことは、単発の番狂わせでは片付けられないインパクトを持つ。前頭筆頭という地位で2横綱を連続で仕留めた勢いが、上位陣との対戦が続く中盤以降どこまで続くか注目したい。大の里はようやく初白星をつかんだが、まだ本来の相撲勘が戻ったとまでは言えない内容。焦らず立て直しを図れるかが、優勝争いに絡んでいけるかどうかの分かれ目になりそうだ。


まとめ

15日間の名古屋場所を通じて、注目の一番を日々振り返っていく。

横綱・大の里
写真:大関昇進伝達式にて(2024年9月25日、当時は大関)の大の里。出典:Wikimedia Commons https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%C5%8Cnosato_Daiki_on_September_25,_2024.jpg
大関・霧島
写真:大関・霧島(2022年1月場所、当時の四股名は霧馬山)。出典:Wikimedia Commons https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kiribayama_Tetsuo20220115.jpg